かつて洪水は人類を滅ぼしました -ネウロ135話
第135話 雨【おおあめ】
■警視庁の警戒態勢
笛吹はシックスを相当警戒していた。
「私の直感だ…奴はまだ何かをしでかす!!」
なんかカッコイイ気がしないのは気のせいでしょか。
だって、あのXを…警視庁がいくら追っても捕まえられなかったXを
あっさりと捕まえる程の力と、地肌で感じさせられるほどの悪意を放つ男が
この程度で済ますはずがありません!
シックスを目の当たりにした人間なら直感以外でもわかって欲しい所です。
■欲望
シックスが人間に戦争を挑むと知った時、DRは真っ先に名乗り出ました。
それは、DRの出世欲からでしょう。
新しい血族というカテゴリーの中で自分がシックスの次に優れた種だと確信しているDR。
真っ先に十万人の命を奪い取ってみると宣言したDR。
手柄を先取りする事でシックスに忠義を示したいのでしょう。
だけど、漫画においては「後から出てくる敵の方が強敵」という法則がありまして…
この法則に乗っ取ればDRはかませ犬レベルになってしまう危険性があるんですよね。
「DR、お前の力を見せてくれ」とシックスは自信げに云っていましたが、DRが負けようものなら
「DR…あれは我が種の中でも一番のクズ」とか言い出しそうですよねぇ。
■ダンボールハウス
前々回の133話のレビューで私はダンボールハウスを見て、
「台風来たら終わりなんじゃないでしょうか。」という感想を書いたんですが、
今回の135話で本当に台風来ちゃいました。
でも、ダンボールおじさんは「私さえ中にいれば大丈夫な計算なんじゃ」とか云っていますが、
本当に大丈夫なのでしょうか…。
あれだけ計算が出来る彼が言うのですから本当にそうなのかもしれませんが、
危ないという事で役所の人間が彼を避難させようと引っ張っていきました。
■出遅れたネウロ
雨…大雨…それは人間を滅ぼす可能性を秘めています。
『旧約聖書』の『創世記』において、大洪水が起こった事を記す記述があります。
その洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくしたとされています。
唯一生き残ったのがノアの方舟に乗っていたノアの一族と動物達というのは有名な話ですよね。
そんなわけで、DRが利用したのは洪水です。
川を大規模に氾濫させ、東京を水没させようとする計画です。
そのDRの作戦に気付いたネウロでしたが、時既に遅し。
呆気にとらわれたような顔を浮かべるネウロ。
魔界777ツ道具といえどもこれほど広大なものを止める手段などあるとは思えません。
もし仮にネウロがこれを魔力を駆使して食い止めたとしても、それはシックスの思う壺。
魔力を大量消費したネウロにはその後なすすべもなくやられてしまうでしょう。
もっとも、このまま10万人以上が死ぬをの黙って見ているわけでもないでしょうし
いったいどうなるのでしょうか。ダンボールおじさんがここで役に立つとも思えません。
というか、たまには警視庁が役に立ってもいい気がします。
さてさてどうなることやら、これは次週が楽しみですねぇ。
画像(C)松井優征 / 週刊少年ジャンプ
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