幼馴染が大切な人と気づくまで -メモオフ6
■メモオフ6のコミカライズ
PS2用ソフト『Memories Off 6 ~T-wave~』の漫画版がコミックアライブで連載していましたが、
ようやく単行本が発売になったので買ってきました!(アライブ読めよ…)
さて、コミカライズを担当されたのが私の友人にして私の同人誌にも毎回イラストを描いてくださる
久松ゆのみさん…いや、久松ゆのみ先生なのです。
初の単行本とは思えない程よく出来ていて、久々にギャルゲーがやりたるくらいでした!
そんなわけで、今日はこのメモオフ6をご紹介しようと思うのですが、実は少し問題が…
何を隠そう私は、メモオフ6をやったことがないんですよ…。
ひぐらしはアニメから入ったり、うみねこは漫画から入ったりと
普段あんまりゲームをやらない人なのでお許し下さい…。昔はエロゲばっかりやっていたはずなのに(ちょ
■1巻完結
このコミカライズは1巻完結ということで登場人物に人数制限がかけられています。
メインキャラクターは3人で、主人公「塚本志雄」。その幼馴染である「遠峯りりす」と
りりすの親友であり志雄に想いを寄せる「箱崎智紗」の3人です。
親友(智紗)の恋の応援をするりりすですが、実はりりすも志雄ことを…って感じの王道なストーリーです。
王道だからこそ良いとはこのことだと思い知りました。
云ってみれば、志雄、りりす、智紗の三角関係の物語。(生徒会長のクロエも登場しますが)
それにしても某Nice boat的な展開にならないでよかったです!
ギャルゲーやラブコメの主人公は優柔不断が必須スペックとはいえ、あまり度が過ぎるとヒロインも
プレイヤー(読者)も怒りますからね…。
かつて私が…『君が望む永遠』をプレイしたとき、主人公の孝之があまりにもヘタr…
まあ君望の話はいいか…。
■幼馴染
この物語は智紗が志雄に告白することで動き出すラブコメです。
自分の事を本当に好きでいてくれる智紗と楽しい毎日を過ごす志雄でしたが、
りりすが倒れた時に智紗を放置して駆けつけた事で、彼自身の本心が垣間見れていきます。
本当に大事なものは遠ざけておく?
そんなことはないのです。大事な人がピンチなら何があろうと駆けつけるものなのです。
「幼馴染」という属性は、いつも側にいるが故にその大切さがわかりにくい…
というのが一般的なものでしょう。(ギャルゲー的に)
『いなくなって初めて分かるあの人の大切さ』等ともいわれますが、
このメモオフ6のりりすも例に漏れず志雄とそのような関係なのです。
そして、お互い意識し合っているのに表には出さないということによく陥りがちですが、
本当の気持ちを隠している状態(ツン)から、
いつ本当の姿を出す(デレ)のかが見所ですよねぇ。
そんなわけでこの漫画は以下の構成で成り立っていると考えました!
前編「智紗とイチャイチャ」
中編「生徒会長と3日同棲!?」
後編「やっぱり、りりすが好き」
後編では志雄が積極的にりりすに接近し、少しづつおちていくりりす…
いつデレる?いつデレる?と期待するのが正しい読み方かと思います。
そんなわけで後半はりりす一直線の志雄ですが、そうなると不憫なのが智紗です。
志雄がりりすの事を好きだとわかってからは、レイプ目のような目になっていたので、
包丁を持ってきて刺さないといいけど…と少し心配でした!
■ちょっときいてみた!
折角なのでご本人(久松ゆのみ先生)にいくつか聞いてみました!
Q,1巻完結ということで単行本に収まらなかったことはありますか?
智紗がりりすのモノマネをするシーン!
これは是非やりたかったのですが(なにしろ智紗役の声優さんが平野綾さんなので
つまり…そういうことです・笑)『漫画じゃ音声ネタはできない』ってことと、ページの都合で泣く泣くカットしました。
他は巻末のあとがき漫画でも描いてますが、メインキャラの数人をカットせざるを得なかったことですね。特に信…ごめん。そして松尾先生のキャラばかりでごめんなさい!マジで!!
Q,裏話とか好きだからー
裏ですか?今回はなるべくゲームの脚本に近いセリフ回しをしているんですが、
ところどころ…といいますかコミカルシーンはかなり創作です。
あと脚本とまったく同じセリフなのに、シリアスなシーンがギャグになっていたり、バッドエンド的なセリフがハッピーシーンになっていたりもします。
セリフの受け取り方で違う感情表現ができればと思ってやってみました。
Q,一番気合を入れたコマを教えてください!
(りりす)1話のりりすのファーストシーン(ベッドで生腹チラさせながら寝てるやつ)。
実際はコレ、『ほとんど振られちゃったけど無理して笑っている』のを
志雄から見ると怖く見えるってだけなんですけどね。
ありがとうございました!
画像(C) 久松ゆのみ / メディアファクトリー