目的地は『星の生まれる場所』 -タビと道づれ3巻

タビと道づれ 3 (3) (BLADE COMICS)

私が大好きな漫画『タビと道づれ』の3巻が発売しました(・∀・)
今回のテーマは『理不尽』『嫉妬』『恋』等でしょうか。
少年少女の心理描写がとにかくうまい!そんなわけで3巻のレビューです。

■航ちゃん

タビはこの街に来た目的であった、航ちゃんに念願かなってあることが出来ましたよね。
でも、航ちゃんはタビを見ても思い出してはくれませんでした。
(正確には違うのですが、ここはそういうことにしておきます)
その事実がいかにタビを傷つけたかは想像に難くありません。
仮に、ちゃんと説明すれば航ちゃんは思い出してくれるかもしれません。
でもダメなんですよね。

タビと道づれ3巻

1日がリセットするこの街ではダメなんですよ。
セキモリでもない人間は、次の日には前日の事を全く覚えていないのですから…。
毎日思い出して貰えたとしても、また忘れられることへの絶望。
悲しみの方が数倍上なんですよねぇ。

■星のうまれる場所

それは、『星の埋まれる場所』でもあり『星の生まれる場所』でもあります。
セキモリは願いを適える力を持つといわれていますが、星のうまれる場所に近ければ近いほど、
その願いをかなえる事のパワーが強くなる。
そして、何故この街は1日から抜け出せないかというと、今一番星のうまれる場所に近いセキモリの
願いがそうさせているのでした。
そのセキモリはいったいどんな理由で1日をとめているのでしょうね。
この日が特別な1日だった?
街の姿をこのまま永久にとどめておきたい?
それともたんなる気まぐれ?
そのセキモリがどんな人物で何でこの願いを適えたかがとても気になりますねぇ。
願いにはその人物の本質を知るものがありますから。

■どろぼう

クロネ曰く『どろぼう』。何でお店で買い物しても『どろぼう』と呼ばれないか。
勿論、それはお金を払っているから。対価を払っているから。見返りをしているからです。
ちっちゃくて、うつむきがちでクラス内で浮いているような女の子。
その女の子にずっと気遣って優しく接してきたのに、反応は殆どないといっていいようなもの。
それなのにその女の子は自分の居場所…安らぎを得る場所…心から笑える場所を見つけ出す。
逆にクロネがクラスから孤立してしまうのにも関わらず…。

タビと道づれ3巻

クロネ「世の中は平等なはずなのに」

彼はずっとそう思ってきた。だから、見返りがないその女の子のことを『どろぼう』と云いました。
小さな少年クロネにとって、この出来事は理不尽であり、不平等であり耐えられないものでした。
「なんでオレばっかり…」と嘆きたくもなるでしょう。
世の中が平等ではないなら、願いを適えて平等にしたい。女の子にも自分の苦しみを平等に与えたい
それがクロネの願い…、願いという名の復讐なのです。

いつのまにかクロネは、誰にも心を許さない女の子と同じようになっていました。
でも、それは間違っていると教えてくれる人がいました。
小津航一。オズ先生…タビ曰く『航ちゃん』その人でした。
そしてこのクロネの云う「女の子」こそ…

■5年前

3巻は、読んでいて『何かおかしい』と思い何度か途中で読み返してしまったのですが、
3巻最終話でそれがわかりました。
だって、クロネの話の女の子は『過去のタビ』なんですよ。クロネは今小学生。
タビもいくら小さいとはいえ小学生ではないですよね。

その違和感の答え…物語上では現在は2006年。しかし、この街は2001年なんですよ…ずっと…
それはつまり、5年も前からこの街はとまっていることを意味していたのです。
航ちゃんがタビをタビだと認識しないのは無理はありません。航ちゃんにとってタビとは

タビと道づれ3巻

今よりももっともっと小さな少女なのですから。

画像(C) たなかのか / マッグガーデン

タビと道づれ 3 (3) (BLADE COMICS)
タビと道づれ 3 (3) (BLADE COMICS)たな かのか

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