ヲタクが腐女子の輪に入ることはできるのか -あまだれ!2話

コミック エール ! 2007年 09月号 [雑誌]

コミックエール!11/10発売のVol.3から隔月刊化

隔月刊化おめでとうございます!
この漫画雑誌の謳い文句である『男の子のための少女マンガ誌』は、
なかなかに順調なようです。

女性向けでありながら、男性に人気があるものは何が実際には何があるでしょうか。
私がパッと思いついたのは、

ないしょのつぼみ (2) (ちゃおコミックス) マリア様がみてる 薔薇の花かんむり (コバルト文庫 こ 7-55)

やぶうち優先生のコミック全般と、今野 緒雪先生の小説『マリア様がみてる』です。
やぶうち先生の絵柄は男性にも人気があり、内容も本来は小学生向けのものだったのですが、
それが逆に私を含めた大きなおともだちが楽しめるものになっていたからだと思います。
『マリア様がみてる』(以下マリみて)は、殆ど女性しか登場しない百合小説です。
どちらにも云える事は登場人物の少女達が純粋で男性を距離がある存在としていることです。
男性の事がよくわからない少女達。その少女達が視点の物語を
少女達の事がよくわからない男性が読むから面白いのかもしれませんねぇ。

さて、コミックエールvol.2の発売日から随分経ってしまいましたが、
やれていなかった、『あまだれ!』2話のレビューを!
なんで『あまだれ!』なのかと聞かれれば、私はヲタクマンガが好きだからです。
このマンガは、少女マンガというよりヲタク(&腐女子)マンガなんですよ。
脱ヲタクを目指している主人公の『俊平』が腐女子である『すず』に一目惚れして、
BLというジャンルで活動しているあまだれ部に入ってしまうというのが前回までのお話。
ちなみに『ながされて藍蘭島』ではありません!

今回の舞台は、コミック・カーニバルという名のコミケです。
なんだかんだで、作者の『姫先輩』と一緒に売り子をすることになった俊平。
BL層に男性の売り子っているのでしょうか。
逆のパターンである、男性向けを女性が売っているというのは意外と多い!
というかかなり多いんですよねぇ。
BL層なら、執事の格好でもすれば客寄せになるのかもしれませんねぇ。
それにしても姫先輩…

あまだれ

どうみてもローゼンメイデンの水銀燈

じゃないですか!
でもいいものですよねぇ、ゴスロリ少女
そんな姫先輩と話していると更に本格的なレイヤーが登場!
狐耳・巫女姿…更にミニ…
う~む…

巫女服のミニはエロい!!

彼女こそ、俊平の一目惚れしたすずです。
姫先輩が買い物に行くということで、スペースで2人切りになるという状況に!
俊平チャンス到来!
いけ!いっちゃえ俊平!ここでいい雰囲気になっておいてフラグを立てておくんだ!
と思ったのですが、俊平は緊張して

あまだれ

すずの絶対領域をチラチラ見ることくらいしか…

出来ませんでした。
何やっているんだよ俊平…会話もまともに出来ていないじゃないか…。
好きな女の子がコスプレして隣で座ってる…。
たしかにそんな状況じゃ緊張しちゃうかもしれませんが、この男は弱すぎです。
パワプロで云うと[チャンスに弱い]でしょうか。

実は、すずもコピー本を隣で売っていたのですが、全く売れていませんでした。
その事が更に気まずい状況を作り出していたのはいたし方ありません。
1冊も売れないすずの同人誌を

俊平「その本俺が買うよ…!!」

どう見ても哀れみです。
すずも、それを察して拒否し「同人やめる」とまで云うのですが、
あきらめたらそこで試合終了じゃん!!」と、
どう考えても安西先生の言葉をインスパイアーした言葉を無意識のうちに発してしまい
俊平自身も「何言ってんの俺!!」と戸惑ってしまう始末。
でも、すずの反応はというと…

あまだれ

なんか感銘を受けちゃってる!

そのセリフが俊平自身のものじゃないと気付いていないようです!
腐女子はスラムダンクを知らないのですかね。
一方の俊平はこれは好機と思い、

俊平「その本、100円でいいんだよね?」

と、ちょっと照れながら本を売ってくれと催促する。
そんなことを云われてしまった…すずは、

あまだれ

この表情は反則だろ!

この照れながら、嬉しい気持ちを隠す表情がたまりません!!
結局1冊しか売れなかったすずの同人誌ですが、
初めての同人誌を初めて売ることが出来てとても喜んでいたすずでありましたとさ。

画像(C) コダマ ナオコ / 芳文社

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