漫画家を目指す若者達の漫画
バクマン
今に始まった事ではないですが、漫画家をテーマにした漫画が面白い!
そのことを再確認させられた漫画はやはり『バクマン』です。
DEATH NOTEの黄金ペアが描く、ジャンプの漫画家を目指す少年達の物語。
原作者がガモウ先生だけあって好きなだけジャンプの作品が挙がっていたりします。
やはり「今のジャンプはガモウ王朝になっている」といわれるだけのことはありますねぇ。
バクマンは少年ジャンプに絞って漫画の話が出てきますが、
これは、新人がなかなかヒットしないジャンプだからこそ連載されている漫画のような気がするんですよ。
今ジャンプでは『アイシールド21』の村田雄介先生が漫画の描き方を教えていたりと、
とにかく、期待の新人をなんとか出そうとしているのがヒシヒシと伝わってきます。
一応フィクションということにはなっていますが、バクマンはジャンプの実事情をかなり暴露しています。
その辺に関しては、パンツの偉い人がまとめているので割愛します。
「漫画家がテーマ」という話でしたがバクマンは漫画家を目指す少年達の物語です。
彼らはまだ高校生です。
ところで彼らと同じ高校生で連載を始める事になった女の子をテーマにした漫画があります。
初恋指南
その漫画こそ私が大好きな少女漫画家「やぶうち優」先生の『初恋指南』です。
女子高生の「南央」が漫画家を目指すという物語です。
彼女には、古くからのチャット仲間で漫画家の「みゅーず」がいました。
仲が良い2人ですが、その事を南央の担当編集者さんは気にかけていました。
何故かと言うと、
同じ雑誌の作家同士仲良くなりすぎると後で仕事のことが原因で気まずくなったりしないかというのです。
今は漫画家と漫画家の卵という上下がはっきりとした関係ですが、
南央がデビューしてしまえば、同じ土俵の上に立つ事になるのです。
そればかりか、もし南央の漫画の方が人気になってしまったら立場の逆転なんてこともありえます。
そんなことになればみゅーず先生は内心穏やかではなくなる...という編集者の危惧です。
後から入った後輩が自分より先に出世するみたいな感覚でしょうか...。
つまり、『ネギま!』の赤松先生と『絶望先生』の久米田先生くらいが丁度いいってことですね!
ところで初恋指南では、漫画家のタイプわけをしています。
これはバクマンでも行われていたので比べてみてみましょう。
まずはバクマンですが、
・心の赴くままに傑作を生み出し続ける天才タイプ
・計算で世の中の流行を読み、ヒット作を探り当てる計算タイプ
そして初恋指南では、
・天性の才能や運に恵まれてるタイプ
・努力と根性でチャンスをつかみとっていくタイプ
・努力を努力と思わないタイプ
となっています。
下2つは、仕事をどれだけ好きかっていうタイプ別なので同じと考えると、
天才タイプと努力タイプに分けられます。
これって結局バクマンでいう天才タイプと計算タイプと同じなんですよね。
計算(努力)タイプは「どうやったら人気が出るのか」を必死に勉強して努力して描いて行くタイプでしょうから。
他にも色々あるよ
漫画をテーマにした漫画が面白い!ということで色々取り上げてみようと思ったのですが、今回はここまで。
他にも、『マンガ家さんとアシスタントさんと』とか『キャノン先生トばしすぎ』とか『青春少年マガジン』
とかあったのですが、長くなりそうなのでそれは(多分)次回に。
画像(C) 小畑健・やぶうち優 / 集英社・小学館
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