アーたんの『ア』は天王州アテネの『ア』 -ハヤテ178話
第178話 THE END OF THE WORLD① ~君が望んだ三千世界~
■過去編はじまる
最近サブタイトルが思いつきで書かれたような長ったらしいものだったのに、
いきなりピシっと変わりました。これは畑先生なりのけじめなのでしょうか。
とか思いつつBackStageを見たら
本当にその通りでした!このサブタイトルもかなり大きな意味を含んでいる
というのにも少し注目してみましょう。
今回は「君が望んだ三千世界」。まず『三千世界』ってなんでしょう。
ワンピースでも出てきたので言葉くらいは知っているかもしれませんが、仏教用語です。
意味は、『ありとあらゆる世界』です。
では、『君』とは誰を指すのでしょうか。ハヤテか。アーたんか。
先週の話を思い出してみます。ナギの言葉でアーたんの言葉を思い出すハヤテ。
アーたん「ハヤテ…私とあなたはずっと…」
これが『望』だとすれば、『君』…つまり主語はアーたんだということになりますね。
あくまで推測なので、ハヤテの望みかもしれませんが。
ところで、いい加減アーたんというのはやめましょうか。
ついにアーたんの本名が天王州アテネと分かったのですから!
そんなわけで、サブタイトルは『アテネが望んだ世界』。
この『世界』は、ハヤテと一緒にいる世界という意味じゃないでしょうか。
大元のタイトルが『THE END OF THE WORLD』なのに注目です。
『アテネが望んだ世界』は終わってしまうのです。
ハヤテとずっと一緒に進むという世界は終わってしまうのです。
それがこの過去編の大まかな流れじゃないでしょうか。
タイトルから読み取れるのはこんなことですかね。
■親
ハヤテが通う幼稚園で、とある日給食費が盗まれるという事件がおきました。
そこで真っ先に疑われたのがハヤテ君です。
別にハヤテは悪くないし、実際盗ってもいませんでしたが、
ハヤテの親の悪行は既に幼稚園児達までにも広まってしまっていました。
悪人の子供はやっぱり悪人だという決め付けです。
子供たちだけならまだしも、その親、先生まで…。これは酷いことです。
そういえば同じようなものを同じサンデー誌上で最近見ました。
それは、『魔王』のアンダーソンです。
彼自身は非常に出来た人間なのに、親の会社が街の敵だという理由で迫害されてしまうんですよ。
酷い話ですよ…悪いのは全て、
その親だというのに!
■絶望した
絶望した!この世界に絶望した!
家は貧しく、親はドロボーで友達はいなくて、大人は信じられない。
心のよりどころがない。誰も信じられない。
ハヤテはもはや自暴自棄になり死すらためらうこともしないような状況でした。
子供にとってこれがどれほどつらい仕打ちか想像に難くありませんね。
■天王州アテネ
世界に絶望したハヤテを救ったのが、アテネでした。
「けどあなたの心がずっと…『助けて』って叫んでいる事だけは聞こえているわ。」
初対面にしてハヤテの内面を見通したような発言をするアテネ。
本当に幼稚園児かと疑いたくなるような言動です。
そのアテネの素顔が…
今までアーたんとして散々隠されてきた彼女のベールがついに剥がされました!
これがハヤテの恩人にして元彼女(?)
ヒナギク曰く「悪の女王みたいな女」のアーたんこと天王州アテネの素顔でした。
金髪ドリルの天王州アテネとハヤテの過去はいったいどんなものだったのか。
今回のお話は出会いの話でしたが、この過去編は別れまでやるのでしょうから楽しみです!
画像(C) 畑健二郎 / 週刊少年サンデー
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