ジャンプSQ創刊おめでとうございます(・∀・)
読んでみましたが、素晴らしい漫画がいくつもあってどれをとりあげるか迷いました。
とりあえず今日は、かずはじめ先生の『Luck Stealer』。
舞台は駅ビル内のデパートです。何の変哲もない普通のデパート。
そんなデパートで事故が起こります。なんと天井が崩れて来て1人の男性が死亡するという事件。
姉○建築みないな欠陥建設のせいなのかと思えばどうやら違うみたいです。
この事故…いや事故というにはあまりにも色々な偶然が起きていたからです。
偶然天井が崩れて、偶然にも1人しか被害者はいなく、偶然その男が殺人犯だったのです。
これは神の裁きが下ったのかと思えてしまう出来事ですよねぇ。
まさかDEATH NOTEで殺したわけでもあるまいし、どうも話がうますぎるんですよね。
丁度その事件に居合わせた高校生3人組がいました。
その中の女の子である『ミカ』。彼女はよく顔をケガして登校してきます。
周りは、トロいと云って彼女の事を嘲笑いますが、
彼女にとってそう云われるのは色々な意味で辛いのです。
イライラしていたミカは、頭に血が上ったせいでキズ口が開いてしまいます。
そんな時偶然通りかかった美少女『花凛』が手当てをしてくれるという事で半ば強引に彼女の家に
引っ張り込まれてしまいます。
ケガをして外をふらつこう…そしたら美少女の家に上がれる!とか考えている
私は間違いなく負け組みですね…。
そんなことをしたら交番あたりにつれていかれそうでしょうねぇ…。
さて、家に上がり花凛が彼女のパパを見るやいなや
抱きついちゃったよ!パパもノリノリだよ!
こんなパパになりていですねぇ。このパパは勝ち組!
このパパは『来栖』というのですが、ミカは昨日駅ビルで来栖を見かけていた。
その時の来栖は、
『死人が出たというのに何気ない顔をしてて人ごみと逆方向に立ち去った』
というのですが、ミカが何を云いたいのかというと
ミカ「もしかして昨日の事故…来栖さんがやったんじゃない?」
ちょ…それだけの根拠で、初対面の人に向かってこの物言いは失礼過ぎですよ!
まあ他にも根拠はあるようで、
『普通の人と全然違って鋭くて…まるで殺し屋みたいな目だった!!』
人を見かけで判断するなといいたい所ですが、彼女なりに何かを感じたのでしょうね。
それに彼女が何故食いつくのかと云えば、殺し屋に依頼したい事があるからなのです。
本作品のタイトルと、「偶然」という言葉で感ずいている方もいるかと思いますが、
来栖の正体は、ラックスティーラー(運泥棒)。
彼は素手で触った人間の運を吸い取ることができるのだ。
それは彼の意思とは関係なく運を吸い取ってしまう。
だから彼は普段から手袋をして、無闇に素手で人に触れないようにしています。
さて、運を吸われた人間はどうなるのかというと必ず偶然何かが起こって死ぬのだという。
では奪った運はどうするのかというと、花凛に与えています。
来栖の娘である花凛もラックスティーラーなのでしが、
何故か父親の来栖からしか運を吸い取れない体質なのです。
そればかりか、普通の人間みたいに自分で運を生成する事ができない。
つまり、花凛は来栖から運を供給されなければ1日たりとも生きる事ができない。
だから来栖は悪人達を始末する闇の仕事に手を汚そうとも、悪人から運を盗み
娘に与え続けなければならない。
来栖は娘の為に死ぬ事すら許されない。
何故なら来栖の死は、花凛の運の枯渇…つまり死を意味するからです。
なんという…なんという泣かせる話でしょうか…。
画像(C) かずはじめ / ジャンプSQ
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